世界を、こんなふうに見てごらん
2013年 08月 23日
動物行動学者 日高敏隆 著
神であれ、科学であれ、ひとつのことにしがみついて精神の基盤とすることは、これまでの人類が抱えてきた弱さ、幼さであり、これからはそういう人間精神の基盤をも相対化しないといけないのではないか。
頼るものがあるほうが人間は楽だ。それにしたがい疑問に目をつぶればいいのだから。
自分の精神によって立つところに、いっさい、これは絶対というところはないと思うと不安になるが、その不安の中で、もがきながら耐えることが、これから生きていくことになるのではないかとぼくは思う。
近い将来、人類は本当に無重力空間に出ていく。ならばその精神も同じように、絶対のよりどころのない状態をよしとできるように成長することが大切ではないだろうか。
それはとても不安定だけれど、それでこそ、生きていくことが楽しくなるのではないだろうか。
熊田千佳慕さんのカバーイラストもいいですねぇ
神であれ、科学であれ、ひとつのことにしがみついて精神の基盤とすることは、これまでの人類が抱えてきた弱さ、幼さであり、これからはそういう人間精神の基盤をも相対化しないといけないのではないか。
頼るものがあるほうが人間は楽だ。それにしたがい疑問に目をつぶればいいのだから。
自分の精神によって立つところに、いっさい、これは絶対というところはないと思うと不安になるが、その不安の中で、もがきながら耐えることが、これから生きていくことになるのではないかとぼくは思う。
近い将来、人類は本当に無重力空間に出ていく。ならばその精神も同じように、絶対のよりどころのない状態をよしとできるように成長することが大切ではないだろうか。
それはとても不安定だけれど、それでこそ、生きていくことが楽しくなるのではないだろうか。
熊田千佳慕さんのカバーイラストもいいですねぇ
by mokukiti
| 2013-08-23 21:15
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